船舶隔絶地遺言について

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船舶隔絶地遺言というのは、民法の規定によって特別に認められている、普通の遺言とは異なった形式の遺言のことで、法律上の特別遺言とよばれるものの一種です。
これは名前からもあきらかなとおり、遺言をしようとする本人が洋上の船舶内にあって、一般社会から交通上隔絶された状況にある場合に用いることができる遺言の方式ということになります。
この遺言を行うにあたっては、他の種類の特別方式の遺言とは異なり、死期が差し迫っているような状況ではないため、遺言者自身が文書として作成をすることが必要になります。
ただし、船長または事務員1名と、証人2名以上の立会いがあり、本人を含め、それぞれ関わった人たちが署名をして、印鑑を押捺すれば、遺言として有効になるものとされています。
この方式による遺言をした後で、本人が船舶内から下船するなどして、普通方式によって遺言をすることができるようになってから6か月間生存した場合については、特別方式にする理由がなくなりますので、さきの遺言は無効になります。
このような方式に似たものとしては、伝染病で隔離されているときや、刑務所に収監中のときなどに用いることができる、一般隔絶地遺言とよばれるものがあります。